さそうあきら『トトの世界』(双葉文庫)
2006/10/04 Wed 03:12
本屋で文庫マンガコーナーをうろうろしていてピンときて思わず買ってしまった、さそうあきら『トトの世界』1~3巻を読んでいるところです。前々からこの人はそうじゃないかと思っていたわけですが、やはり天才の類であると思います。皮肉の意味はまったく込めていません。
嗅覚を鍵としながら人間性のリミットを問うという、およそマンガでは困難な主題をこれだけ描けるというのは……どうなってんだこの人。嗅覚や聴覚(『神童』)を表現するだけでもすごいのに、それだけじゃないとは。しかも連載が始まったのは新潟少女監禁事件の直前だし。
と、読み終えたような口ぶりですが、いま最終巻を半分くらいまで読んだところです。この先を読むのが怖いので一息入れてます。ハッピーで終わってほしいと思うなんて久しぶりのことだ……うううう。集中していきます。読み終えたらまた。