楕円の周波数

2005/10/15 Sat 23:55

少しだけ楕円形になった車輪のついている機関車のようなもので、ゆっくり進んでいればなんとかレールを外れずに済むのだが、普通の速度で進んでいるだけでもしばらくすると回転周期がずれてきて、妙な振動が起こりはじめる。そういうときにうまくブレーキをかけて振動を落ち着かせることができればいいのだが、そうそうブレーキを踏んでもいられないときはしばしばあるもので、自然と周期のずれは起こりはじめる。それがあまりにもひどくなると、車輪はレールを越えて外れてしまう。列車は砂利の上をしばらく走り、やがて止まってしまう。

一度外れてしまった車輪をすぐにもとに戻す方法はわからず、時間をかけて少しずつ重い車体を持ち上げ、なんとかレールに戻すことしかできない。車体がレールの上に戻るのは、もし脱線がなければ終点に着いている頃のことだろう。

車輪はレールを外れて地面へと落ちるたびにいびつさを増し、さらなる脱線を準備する。ゆっくり走ることはできるかもしれないが、およそまともな運行が成り立つ速度にはならない。車体は鈍重な鉄でできていて、いびつな車輪とともに列車の進行を阻み、また脱線からの復旧を長引かせる要因にもなる。

とにかく、また脱線してしまったようだ。鉄の車輪が砂利の上を走ると激しい抵抗は車体の速度を速やかに殺し、鉄板の塊はきしむ音をたてながら程なく止まるだろう。そして、もはやあきれ顔の車掌は歌うのだ。

「来てよパーマン、僕のところへ!」

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