死刑願望

2005/01/04 Tue 18:57

小林容疑者、女性用下着で人形作る (大阪日刊スポーツ)
奈良女児誘拐殺人:逮捕前、死刑願望か 小林容疑者 (MSN毎日)

死刑願望と聞くと思わず宅間守を思い出してしまうが、まぁおそらく内実は異なるんだろう。

宅間は事件の動機として死刑願望があったと供述していたが、自ら「ウソだった」と供述していることもあって、いまひとつよくわからない。でも死刑が確定して以後、早期執行を望んでいたことは確かなようだ。彼の場合、自らが置かれた(置かれざるを得なかった)社会的な立場についての劣等感や嫉妬などを感じさせる発言が多く、背景的な動機になったとも考えられる。

今回の小林にも似たような背景はありそうなのだが、さらに「ロリコン」という要素が加わっているところで複雑さを増している。宅間も婦女暴行による逮捕歴があり異常性癖という要素はあるのだが、幼女趣味となるとまた別の面で社会的影響力を持ってくるだろう。ある意味でとても「現代的」なのである。宅間よりもネガティブさの深みが一層増しているその小林が、同じように「死刑願望」を口にしているのは興味深い。

とはいえ、より比較しやすそうなのは宅間よりも10年以上前に逮捕された宮崎勤である。宮崎が自殺願望や死刑願望を持っていた/いるという話は聞かないが、幼女趣味という点に加え、両親に殺害を知らせる行動をとっているあたりでも共通している。しかし、単なる勘にすぎないが、この2人はかなり違うタイプであるようにも感じる(ワイドショーでインタビューに答えていた「当人のことを知る人」は、「かなり明るかった」とも話していた)。特に小林がどの程度「オタク」であったのかなど気になる点は多いが、このあたりも含めて今後の情報に注目したいところ。

ちなみに、宮崎勤が逮捕された1989年には礼宮(秋篠宮)殿下と川嶋紀子さんの婚約が決定している。それからちょうど15年後の2004年には、紀宮殿下と黒田さん。1989年には天皇崩御、女子高生コンクリート詰め殺人事件、天安門事件など、暗い出来事が多かった。昨年は、国内では凶悪事件が多発、史上最多の台風上陸、新潟県中越地震、国際的にはイラク問題の混迷化と散発するテロ(邦人拉致含む)など、やはり婚約発表以前に暗い事件は多かった。そこで明るいニュースを提供しようという宮内庁その他の配慮が、もしかするとあったりするのかもしれない。まぁ他の年に暗いニュースがないというわけでもないけど。

かなり関係ない話だが、1989年は、その前年末の選挙に勝利したパパ・ブッシュが第41代アメリカ大統領に就任した年でもある。

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