2005/01/13 Thu 23:10
スポットCMを打ちまくるだけでなく、「みなさんのおかげでした」の「食わず嫌い王」に倉本聰と大竹しのぶを出演させるほど気合を入れてプロモーションを展開していた『優しい時間』だが、まさかヒロインが萌えキャラだとは……。
主人公・湧井勇吉(寺尾聰)には湧井拓郎(二宮和也)という一人息子がおり、この拓郎の過失により起きた交通事故で勇吉の妻・湧井めぐみ(大竹しのぶ)が死亡してしまう。その事件以来、勇吉と拓郎の関係には溝が生まれている。現在、父は喫茶店「森の時計」を経営し、息子は陶器の工房で働いている。2人はそれほど遠くない場所で暮らしていて、お互いを気にかけているにもかかわらず、連絡を取り合ってはいない。
この関係の展開がドラマの最も重要なバックボーンとなっているのだが、この勇吉と拓郎という父子を結びつける大きな役割を担いそうなのが皆川梓(長澤まさみ)である。拓郎と梓が初めて出会うシーンは、100円ショップの「ダイソー」で梓が商品棚に並んだ皿を落として割ってしまうシーンからはじまる。そして、梓が自分の皿割り癖は常習であることを説明すると、拓郎は、彼が働いている工房での失敗作を梓に提供することを約束する。その直後、梓は「森の時計」の従業員であるという設定が明らかになる。
要するに、ドラマの根幹となる父子関係をつなぎ合わせる偶然性を生み出すため、倉本は「ドジッ娘」を用意したのである。しかも、梓は単なる脇役ではなく、『北の国から』で言うところの純と結のような役割を担うヒロインであることは想像に難くない。すなわち、あの倉本聰が、萌え要素たる「ドジ」をヒロインの重要属性として採用したのである。
ついに「ドジっ娘」の波は倉本ドラマにまで波及しましたよ。ヲタの未来は明るい。
2005/01/08 Sat 16:41
偽旧1万円札:32都道府県で1300枚以上 12月以降 (毎日)
出回っているニセ札は十数種類 警察庁が全国まとめ (朝日)
広域使用8種類 警察庁、捜査連携強化へ (産経)
偽1万円札 全国で400枚超 (東京)
記番号は32種類、そのうち複数県で使用されたものは13種類以上、中にはかなりの広域に渡って使用されているものもあるらしい。毎日の記事では「旧札が駆け込み的に偽造されたのではないか」という偽造通貨対策研究所長の意見が出ている。たしかにそういう理由もあるかもしれないけど、切り替えのタイミングで偽造紙幣が急増した理由はこういう単純なことだけではないと思う。
旧札と新札が各個人の財布やレジスターに入り交じっている状況では、人間の目によるチェックが甘くなり、多少の違和感に気づきづらくなる。それを想定して着実に計画した犯人も確実にいると思う。初詣の人混みの中で使っているあたりなどは、かなりの計画性を感じさせる。偽造紙幣の抑止効果を狙って新札への切り替えを行うことが、実際には偽造紙幣の流通を助けてしまうという逆説が起こっている、または少なくとも起こりうる状態にあるということだ。
これは近い将来においては過渡的な問題と位置づけられるだろうけど、さらに長い目で見ればイタチごっこになりそうだ。特に紙幣の場合は、機械での認識と人間による認識の両者に配慮しなければいけないので、厄介なものを抱えていきそうである。実は「新札」と「偽札」とは、認識の上ですごくよく似ている。
ところで、毎日の「社会」をクリックした瞬間に「セクハラ処分:警官『神戸の夜を2人でピンクに』 兵庫」が出てきたのは反則に近い……。
2005/01/04 Tue 18:57
小林容疑者、女性用下着で人形作る (大阪日刊スポーツ)
奈良女児誘拐殺人:逮捕前、死刑願望か 小林容疑者 (MSN毎日)
死刑願望と聞くと思わず宅間守を思い出してしまうが、まぁおそらく内実は異なるんだろう。
宅間は事件の動機として死刑願望があったと供述していたが、自ら「ウソだった」と供述していることもあって、いまひとつよくわからない。でも死刑が確定して以後、早期執行を望んでいたことは確かなようだ。彼の場合、自らが置かれた(置かれざるを得なかった)社会的な立場についての劣等感や嫉妬などを感じさせる発言が多く、背景的な動機になったとも考えられる。
今回の小林にも似たような背景はありそうなのだが、さらに「ロリコン」という要素が加わっているところで複雑さを増している。宅間も婦女暴行による逮捕歴があり異常性癖という要素はあるのだが、幼女趣味となるとまた別の面で社会的影響力を持ってくるだろう。ある意味でとても「現代的」なのである。宅間よりもネガティブさの深みが一層増しているその小林が、同じように「死刑願望」を口にしているのは興味深い。
とはいえ、より比較しやすそうなのは宅間よりも10年以上前に逮捕された宮崎勤である。宮崎が自殺願望や死刑願望を持っていた/いるという話は聞かないが、幼女趣味という点に加え、両親に殺害を知らせる行動をとっているあたりでも共通している。しかし、単なる勘にすぎないが、この2人はかなり違うタイプであるようにも感じる(ワイドショーでインタビューに答えていた「当人のことを知る人」は、「かなり明るかった」とも話していた)。特に小林がどの程度「オタク」であったのかなど気になる点は多いが、このあたりも含めて今後の情報に注目したいところ。
ちなみに、宮崎勤が逮捕された1989年には礼宮(秋篠宮)殿下と川嶋紀子さんの婚約が決定している。それからちょうど15年後の2004年には、紀宮殿下と黒田さん。1989年には天皇崩御、女子高生コンクリート詰め殺人事件、天安門事件など、暗い出来事が多かった。昨年は、国内では凶悪事件が多発、史上最多の台風上陸、新潟県中越地震、国際的にはイラク問題の混迷化と散発するテロ(邦人拉致含む)など、やはり婚約発表以前に暗い事件は多かった。そこで明るいニュースを提供しようという宮内庁その他の配慮が、もしかするとあったりするのかもしれない。まぁ他の年に暗いニュースがないというわけでもないけど。
かなり関係ない話だが、1989年は、その前年末の選挙に勝利したパパ・ブッシュが第41代アメリカ大統領に就任した年でもある。
2004/12/13 Mon 09:39
「Sleipnir」作者が新作のWebブラウザーを開発開始、要望も受け付け中 (窓の杜)
おお、いま気づいた。ソース入りPC盗難から一月たたずに始動ですか。すごいなぁ。
すでにテスト版の公開もはじまっていて、期待させてくれます。ちょうど Firefox か Opera のどっちかに浮気しようとしてたところに飛び込んできたニュースだということは内緒の方向で。
2004/11/21 Sun 21:01
「アジア人」の遺伝子の違いを共同研究・日中韓など (いきいき健康@日経 via Orbium)
アジア諸民族の遺伝的な違いをデータベース化して、かかりやすい疾病や医薬品の効果の多寡を探る手がかりとしようとするプロジェクトが来年からはじまるそうです。
着々とこういうプロジェクトが進んでいきますねー。DNAを扱う人たちが倫理の問題に無頓着なはずはないだろう(と思いたい)けど、このニュースだけを見た印象では「民族」というものを固定的に扱ったり、さらには優位性を主張する根拠となってしまう可能性をはらむなら、それはそれで怖いかんじ。
この問題への配慮に加えて、それぞれが変化してゆくプロセスをどのように取り込んでいくのか、そういう機能についてどういう対応をしてるのかなど、いろいろ気になるニュースではある。